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主将として部員たちを支え、 「文武両道」を貫いて全国大会へ。

体育会剣道部主将 システム理工学部数理科学科4年 大城 雄一朗 さん

礼に始まり、礼に終わる。ただ技術を修得するだけでなく、心の成長に繋がることが剣道という武道の魅力です。防具を付けて竹刀を正眼に構える凛とした姿に憧れたことも、中学校で剣道部に入部したきっかけでした。
高校在学中に三段を取得しましたが、公式戦では思うような実績を残すことができませんでした。その悔しさもあって、大学でも剣道部に入部したのです。私が入部してから剣道部は部員が増えて、レベルも着実に上がってきました。私自身は四段の取得を目標に研鑽を重ねて昇段審査にチャレンジしましたが、望みはかなっていません。でも、努力している姿が先輩に認められたのか3年次に主将補佐となり、昨年の11月に主将に任命されたのです。とても光栄なことでうれしく思いましたが、先輩方からタスキを託された期待に応えなければというプレッシャーも感じました。私は歴代の主将のように技術面で部員を指導するのは難しいので、稽古のメニューづくりやスケジュール調整、春と夏に行う合宿の準備など、42人の部員たちをマネジメント面で支えられるように心がけています。夏の合宿は合同で行うため参加人数も多く、まとめるのに苦労しましたが無事に終えられ、責任を果たした達成感と喜びを得ることができました。

本学の剣道部が目標に掲げているのは「文武両道」と全国大会出場です。課題に追われながら月曜、木曜、土曜の3日間は大宮キャンパス、水曜は豊洲キャンパスで稽古を行っています。土曜は警察で逮捕術を指導しているベテランの先生が来て師範を務めてくださるので技術指導については問題ありません。限られた時間のなかで学業と稽古を両立するには、それぞれを短い時間で集中して濃い内容にする必要があります。剣道の技術だけでなく課題についても部員同士で教え合うなど、みんなで助け合う連帯感の強さが部としてのレベルアップに繋がっていると思います。理工系4大学で毎年行っている交流戦で団体優勝したことは、個々の技量に加えて、チームワークが優れている証明にほかなりません。
私は人と話すのが苦手でしたが、主将として後輩たちの要望や意見を聞き、同期や先輩方に相談することでコミュニケーション力を伸ばすことができました。礼を重んじる言葉遣いや所作、先輩・後輩との人間関係の築き方など、私は多くのことを剣道から学びました。四段が取れなかったのは心残りですが、至らないところも多い自分についてきてくれた部員には、本当に感謝しています。主将として全国大会出場という目標を実現するため、部員たちが稽古に励み、切磋琢磨できるように努力します。