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念願の軽音楽同好会で、仲間とバンド活動ができる喜び。

軽音楽同好会代表 工学部 応用化学科2年
山中 悠正 さん

大学では必ずバンド活動をしたいと考えていました。高校生の頃からサブスクを通じてさまざまな音楽を聞くようになり、特に邦楽ロックに夢中になりました。高校でも軽音部に入りたかったのですが、部員数が多かったため、未経験である私が部内で馴染めるのかが心配で入部できませんでした。何かの楽器を演奏できたわけでもありません。ギターは大学に入ってから1日5時間程度の練習をするほど、猛特訓して弾けるようになり、少し奮発して好きなバンドが使用しているFenderを購入しました。軽音楽同好会で演奏する楽曲は基本的に既存曲ですが、芝浦祭でオリジナル楽曲を披露するイベント、ROCK IN SHIBAURAで自作の曲を発表しました。曲作りはコード進行から主旋律を探し、バンドメンバーで演奏しながら歌詞をつけていくスタイルです。自分で作った曲を演奏するのはとても新鮮な感覚で、気持ちがよかったです。

音楽は好きな系統が分かれますし、部員にはこだわりの強い人もいます。複数人で音楽活動をしていく上で大切なのは、他人の好きな音楽を否定しないことです。コロナ禍の影響で3・4年生が少ないため、私は2年生という立場で部長を務めていますが、部員にもこの考え方を徹底してほしいと思っています。「この曲をやりたいんだけど」とメンバーに言った際、あまり良い反応を示されなかったときは少し残念な気持ちになります。これは軽音あるあるかもしれません。相手を尊重しあう心が大切ですし、バンド活動以外の日常生活や社会に出てからも同じだと思います。春になると1年生が入部してくるのですが、その時には希望の楽器を聞いてバンドメンバーを一度こちらで振り分けます。演奏技術の習得は基本的に個人に任せており、メンバー間で教え合うこともあります。どんなメンバーであっても意思疎通を図りながら結束し、一つの音を奏でられる力を身につけてほしいです。

年間を通して学内のさまざまなイベント出演に向けて練習をすることが主な活動です。特に思い出に残るのが合宿。スタジオのあるホテルで、3泊4日で行います。合宿中限定のバンドを組み、3日間の練習でクオリティーを上げ、最終日にみんなの前で演奏を披露します。完成度を競いあうというよりは、親交を深め盛り上がることが目的です。こういった活動もコロナ禍では経験できなかったことだと思います。大学生活を謳歌できており、今がすごく楽しいです。

バンド活動の良いところは、卒業後も集まってスタジオで音を奏でながら学生生活を懐かしむことができる点です。バンドメンバーが同じ気持ちであるならば、卒業してからも定期的に演奏がしたいです。音楽という共通の趣味でつながり、絆を深められたことは、学生生活の宝物です。また、ギターが弾けるようになるために努力したこと、代表としてさまざまなイベントを企画したり、部員の指導に取り組んだりしていることも、自分自身の成長につながっていると感じます。残りの大学生活でも学業と軽音楽同好会、どちらも手を抜くことなく活動していきたいと思います。