インタビュー
電力の未来へと挑戦する企業で、自らの成長を叶えたい。
株式会社JERA 玉田 亜未さん
システム理工学部 機械制御システム学科 2023年卒業
エネルギー関係の仕事に興味を持ったのは高校時代です。進路を決める際に学科を選択する必要があり、環境問題の根本に触れつつ、再生可能エネルギーなどについても学べる学科を選びました。また、私が現在働くJERAという企業に注目したのは大学時代です。“CO2 が出ない火をつくる”という、企業として挑戦する姿勢を言い表したキャッチコピーと、その取り組みに深い感銘を受けました。
高い専門知識と技術力を必要とするエネルギー業界では、院卒から就職する方が有利と考えていましたが、JERAでは学部卒からでも活躍できる土壌があります。それはインターンシップに参加した際に企業の方とコミュニケーションを図ることで感じ取れました。他大学の大学院生で知識が豊富な方がいたので、メリットがあるのも事実です。進路に迷った時には、自分が進みたい業界や入社を目指す企業において、院卒のアドバンテージがあるのかを調べてみると良いかもしれません。私の場合は入社してから現場で学ぶ日々が充実しているので正しい選択であったと感じています。JERAへの入社が叶わなかった場合は、進学しようとも考えていました。よく学部卒と院卒どちらが就職に有利なのかという議論になりますが、何がベストな選択なのかは、一人ひとり違うと思います。
私は2023年の春に入社し、現在は富津火力発電所でタービン保全に携わっており、発電所内で発生する機器の不調や故障の確認作業を担当しています。規模の大きな発電所になるので、毎日どこかで何かしらの故障が発生しています。対処を怠れば最悪の場合、発電が停止し、大きな損失を生むことはもちろん、人々の暮らしに多大な影響をおよぼします。強い責任感で現場に立たなければなりません。業務を遂行する上では図面を見て対象機器の構造を知る必要があり、大学時代に学んだ製図の知識が生かされていると感じます。図面の理解力が、故障に付随して起きる二次的な被害への抑止につながるからです。
私が任されているのは、安全に直結する重要な業務です。扱う機器は多岐にわたるため、覚えることが多いです。経験豊富な先輩方にご指導いただいていますが、現場では幅広い年齢層の社員が働いているため、日々のコミュニケーションを大切にしています。何か質問した時に「わかってきたね」と言われると素直に嬉しいです。現段階では自らの知識面や技術面で成長していく感覚に喜びを感じながら働いています。先輩方の背中を追いかけ、早く一人前の人材になれるよう努力していきたいです。
就職活動では、少しでも気になる企業があるなら可能な限り調べることをお勧めします。企業を深く知るという点においては、インターンシップに参加することもかなり有効です。私自身は夏と冬どちらのインターンシップにも参加しました。説明会などでも良いですし、何かしらの形でその企業の方と接点を持つことで、社風や社員の雰囲気が分かります。これは、入社後のミスマッチを防ぐという意味でも役立ちます。だめなら退社すればいいという考え方もありますが、まずは自分が長く勤めることを念頭に置き、行動してみてください。