インタビュー
入学当初から思い描いてきた、第27回大宮祭の成功
システム理工学部 生命科学科3年 荻原 諒 さん
私が大宮祭実行委員の中で最高学年となる第27回の大宮祭は、史上最高にしたいという強い思いで準備を進めてきました。同学年の仲間とは入学当初からどんな形で成功に導くのかを常に話し合ってきました。まず力を入れて取り組んだのは、メンバーの勧誘です。当時の大宮祭実行委員は現在の半分にも満たない人数しかいませんでした。運営面を充実させるには、メンバーの人数が足りなかったのです。新入生はもちろん、学年を問わずこの人に協力してほしいと思った人には積極的に声をかけました。私は大きな組織に属するよりも、小さな組織を自分たちの力で育てていく過程に面白さを感じるので、楽しみながら活動できました。最終的にメンバーは総勢162名の過去最高人数となり、万全の体制を整えることに成功しました。
大宮祭実行委員長になったのは立候補です。私は熱い性格ですが、大勢をまとめる上では自分の熱意を他人に押し付けないように心がけ、関係性の構築を優先させました。人数が増えたことで、熱量や一人ひとりの責任感の強さに個人差が生まれるのは当然だからです。例えばモチベーションが下がっているメンバーを見つけても、あえて声をかけません。その人の業務を自らが引き受け、一番上の立場である私が誰よりも働く姿を見せることでやる気を喚起させたいと考えていました。注意した時だけ働いてくれるよりも、持続的な意欲が大切だからです。結果的にたくさんのメンバーの協力が得られ、順調に準備を終えられました。
昨年の大宮祭は対面とオンラインのハイブリッド形式でしたが、今年は完全に対面のみでの開催となりました。来場者数だけを見ても昨年を大きく上回る数字となり、大盛況となりました。今年はマスクを外して来場するお客さんも多く、たくさんの笑顔を見ることができ、とても嬉しかったです。また、大宮アルディージャとの共同イベントを復活させられたことは大きな功績だったと感じています。キックターゲットなどの企画に参加した子どもたちの楽しむ姿を見た時は、大宮祭の成功を実感しました。これが私の思い描いてきた景色。胸を張って大成功と言えます。また、協力してくれた大宮祭実行委員のメンバーにとっても大学生活の中で人に自慢できるような体験になったのではないかと思います。このサクセスストーリーを忘れずにいてほしいです。すでに来年に向けて準備が始まっていますが、第28回はさらに良い大宮祭になるはずです。後輩たちが私たちの思いを受け継いでくれていると信じています。
将来は教師になりたいと考えていますが、大宮祭実行委員会での活動を経験して、イベント制作系の企業に入るのも面白そうだと感じています。一度就職をして、それから教師になるのも良いかもしれません。社会人を経験することで、より説得力のある言葉で生徒と対話できると思います。この先の人生でさまざまなことにチャレンジし、豊富な経験から人の心を動かせる人間になりたいです。