インタビュー
世界に必要とされる新たな価値創造へ
パナソニック株式会社 髙野 創志 さん
(工学部 材料工学科 2015年卒業)
大学生時代は研究に打ち込む日々を過ごしました。材料物理研究室に所属し一般企業と共同ではんだの疲労寿命予測の研究に打ち込みました。現在の職種に直接的に役立てられる分野ではありませんが、研究報告やレポート提出の際、苅谷先生に書式の一つひとつまで細かくチェックしていただいた経験は、社会人になった今でも生かされています。
私は現在、国内外に向けたヘアドライヤーの企画・戦略立案を業務としています。美容家電などに興味があったわけではありませんが、学生時代から人の生活に寄り添う製品を扱いたいと考えていました。
私は元々、技術職として入社しました。新商品プロジェクトに参画している中で、何度も壁にぶち当たり商品化できないことを経験しました。それなら自らお客様を理解し、お客様が求める製品を自ら企画したいという思いが強くなりました。商品企画だけでなく販売戦略にも興味があったため、よりお客様の近くで仕事ができる現在のビューティーブランドマネジメント部で働くことを希望しました。
近年のヘアドライヤーには乾かす以外にも髪のツヤやうるおい、紫外線ダメージの軽減、くせを抑える効果など、多様な価値を創出してきました。
最近、小学生の女の子からお手紙をいただきました。そこに綴られていたのは、弊社製品に対する感動や感謝の言葉です。やりがいを感じるとともに、お客様にもっと喜んでいただける価値を創造していきたいと思いました。
日本だけでなく、海外にも髪の悩みを持つ人は多く、まだまだ可能性が広がっている業界であると感じます。
年齢や性別を問わず世界中の人が自分の髪の毛をポジティブに捉え、ヘアケアを楽しく感じてもらうことが私の目標です。