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大切なのは周りに頼ること、 自分らしさを失わないこと。

大学院 理工学研究科修士課程 電気電子情報工学専攻2年 眞﨑 陸太 さん

トヨタ自動車を志望したのは、日本を代表する企業であり世界有数の自動車メーカーであることはもちろんですが、企業研究を進める中でそれだけではない魅力を感じていました。自動車分野に限らず、これからの社会に必要なものは何かを考え、先端技術で新領域へチャレンジする企業姿勢に共感しました。例えば移動型のバリアフリートイレを開発したり、ロボットやAI技術を駆使したスマートシティ構想にも取り組んでいます。根底にあるのは、移動の自由。自動車を運転しない人にも外出しやすい環境を提供しようとする思想がすごいと思いました。未来づくりに本気で挑むのが「TOYOTA」なのだと感じ、私もそこで仕事がしたいと思いました。

トヨタ自動車の採用試験には早期のマッチング面談という形式があり、私は修士課程1年の3月にそれを受けました。マッチング面談は部署ごとにコースが指定されていて、就業後に「何をやりたいか」を予め選んで面談します。学生がやりたいと思っていることと、企業の担当部署が欲しいと思う人材のマッチングです。やりたいことを明瞭かつ具体的に伝えられるかが勝負でした。
私は幼い頃からミニカーでよく遊び、車はずっと大好きです。修士課程に進む前から自動車のエンジニアになりたいと思っていました。特に関心があったのは、自動運転支援装置。それも外付けできる装置です。新車開発に組み込むのではなく、すでに走っている車に取り付けられれば、アフターサービスの付加価値になります。トヨタ自動車には自社内にその開発部門があり、私はマッチング面談で外付け自動運転支援装置に関して自分の思い描く着想や製品メリット、開発などについて話しました。入社後に携わりたいことを具体的に述べた点が評価につながったのかもしれません。本社勤務の内定をいただいたため、私が採用試験を受けたのはトヨタ自動車のみでした。

一社のみの受験なので楽だったかといえば、そうでもありません。自動車業界を選ぶ理由を明確にするには他業界も知った方がいいと考え、修士課程1年の夏休みまではさまざまな分野の技術職を研究しました。製造業だけでなく、それこそ半分は興味本位で飲食、ホテル、流通などにも目を向け各業界で活用される産業用機械なども調べました。こんな機会は就活期だけですし色々と知れて面白かったです。大学のキャリアサポートも利用しました。OBの方を探す際に「CAST*」で検索したり、職員の方に調査していただきました。修士課程1年の秋にはトヨタ自動車の社員の方と対面でお話できる機会があり、力を入れて臨みました。こうして着実に進めてきた準備が実を結んだことは率直にうれしいです。

就活で大切だと思ったことを二つ述べます。一つは、周りに頼ること。自己分析は自分目線だけでなく客観性も必要です。自分はどんな人間なのか友人から意見を聞きました。また、エントリーシートの内容、面接時の話し方や態度についても助言を受けました。たくさんの人に協力してもらい感謝しています。もう一つ大切なのは、就活でも自分らしさを失わないこと。ありのままの自分を見せることを怖がらない気持ちです。面接では自分を良いように見せたいという意識が働き「ウケ」の良い回答を用意してしまいがちですが、本心にないことを言って仮に入社できても後でミスマッチを感じてしまったら楽しくないと思うんです。自分を素直に、誠実にお見せして縁がなかったら仕方がないという感覚。その方が納得できるというのが私の考えです。
他の人に比べれば短期間の就活でしたが勉強になりました。成長もできました。やりたい仕事がさらに明確になったのも就活を通じた収穫です。次のステージで精一杯頑張りたいと思います。


*「CAST」:学生の就職活動を支援するWeb就職支援システム。キャリアサポート課に届いた求人情報を検索できるほか、企業セミナーや卒業生の就職活動報告書など、就職に関するあらゆる情報が詰まっています。学外のパソコン・スマートフォンからも閲覧可能です。